GUI で生活しよう
FreeBSD を生活環境に戻すためにはやっぱり GUI を入れないとなということで poudriere でがしがしビルドして行く。
コンソールでも vt font を日本語対応のものを入れれば表示はできるけど、 w3m だと javascript 使いまくりなサイトは見れないし、日本語入力もできないし。 (手がないわけではないが)
Wayland を試してみたかった
FreeBSD ports にも Wayland compositor (X の window manager みたいなやつ) が、 cage、 hikari、 sway、 Wayfire とあるので Wayland を使ってみようかと思った。 Gnome と KDE も Wayland に対応しているけど、ちょっとでかいよね。
ということでいそいそと入れて動かそうとしてみたんだけど、GPU が見つからないというエラーが出て動かない。 Wayland - ArchWiki を見てみたら、 Gnome と KDE 以外の compositor は GBM という API にしか対応していなくて、それだと NVIDIA のカードは使えない。 Gnome と KDE は NVIDIA のカードが対応している EGLStreams という API にも対応しているらしい。 Z620 に載っているのは NVIDIA Quadro 4000 だったよというわけで、そのままでは Wayfire とかは動かない。 そういえば AMD のグラフィックカードもあったはずと持ち出してきたら、 電源が 8 ピンコネクタ 2 つで、600W 要求するやつだった。 Z620 の電源が 600W だよ。なんで中古のマシンばかり使っているのにこんな 900W くらいの電源が必要なカードを買ったんだ、私。
いっそ KDE でも使おうかと思ったのだが、先の ArchWiki のページには Wayland だと GPU のパフォーマンスが出ないよと書いてある。 それだと生活環境で使うのは厳しいかもなと思って、今回は X11 を使うことにした。 浮いている i386 マシンがあるから、Wayland はそっちで試そう。
X11 の設定
xorg.conf.d と kernel modules
というわけで、対応する nvidia のドライバーをインストールして、 /etc/rc.conf
に
kld_list="nvidia"
と書いて(ついで再起動しないでいいように kldload nvidia
して)、
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/40-driver-nvidia.conf
というファイルを作って
Section "Device" Identifier "Card0" Driver "nvidia" EndSection
と書いた。 xinit で動かすと問題なく起動するのに、 lightdm を動かすと画面が黒いまま動かない。 そういえばインストール時のメッセージに
Starting with version 358.09, some important functionality of the driver has been broken out into a separate kernel module, nvidia-modeset.ko. Users that experience hangs when starting X11 server, or observe (II) NVIDIA(0): Validated MetaModes: (II) NVIDIA(0): "NULL" in /var/log/Xorg.0.log should replace ``nvidia'' with ``nvidia-modeset'' in their /boot/loader.conf or /etc/rc.conf configuration files, depending on how they prefer to load NVidia driver kernel module.
とあって、まさにこの話であった。そういうわけで、/etc/rc.conf
に書く内容は差し替えて
kld_list="nvidia nvidia-modeset"
で無事に lightdm が動いた。
nvidia-modeset
だけでよいのかもしれないけれども、動くからいいや。
ついでに、デスクトップ環境は LXDE を入れた。これもまあそこそこいろいろインストールするけど。
.xprofile
ja-ibus-mozc のインストール時のメッセージに
To activate ibus-mozc, please add the following into ~/.xinitrc, ~/.xsession, or ~/.kde4/env (for KDE4): export GTK_IM_MODULE=ibus export QT_IM_MODULE=xim export XMODIFIERS=@im=ibus ibus-daemon -r --daemonize --xim
というので ~/.xsession
に書いたけれども、これが全然反映されない。
結局、 ~/.xprofile
に書くのが正解だった。
アプリケーション
LXDE のスタートメニューの編集というか、アプリケーションの追加の仕方が分からない。
日本語入力ができるようになったはいいが、
lxterminal
で日本語が表示されない。
Font を変えてみたり、LANG
環境変数を変えてみたりしてみたがだめ。
それらしい設定もなさそうということで、lxterminal は捨てて
mlterm
を入れた。Control + マウス右クリック で設定画面が出るようになっていて、
面倒くさい設定ファイルを書く必要がなくなっている。素晴らしい。
あとは、 パスワード管理ソフトの KeePass と、MicroSoft OneDrive のクライアント onedrive を組み合わせて、Windows や Android とパスワード管理を共通化している。 これについてはあんまり話を見ない気がするので、そのうち書くかも。